恋愛部☆番長組
なるべく、心配かけないように。
戸惑わせないように。
涙を我慢して、笑った。
「...ほんとに、ごめん」
そんなこと、言わないでよ。
私に本気になるなって
天野君が言ったんじゃない。
どうして、
そんな悲しそうな顔するの?
期待してもいいの?
天野君が私のこと好きだって
期待してもいいの??
勇気をだしてもう一度、
私は天野君の服袖を掴んだ。
「天野君私っ――――」
ダメ。
「私天野君のこと――――」
その先を言っちゃ―――
「....ダメだよ。大人をからかっちゃ」
ダメ―――....。
好意がないってわかってるのに。
わかってても体が勝手に動いてしまう。
心が期待してしまう。
でも、
その先は?
私に何があるというの?
この関係は“仮”にしか過ぎないのに。
「――――っそうだ、よね。ごめん。冗談!
冗談、だから――...」