恋愛部☆番長組
他の人達が固まってるのを梓は見て、
「すみません、ちょっと私達ここで抜け
させてもらいます」って
私と梓は、カラオケを後にした。
「梓っ、手痛いっ―――」
引っ張られていた手を梓のほうが先に
ばっと放す。
「...ごめんっ、千春」
「ううん大丈夫、どうかしたの?」
梓、なんか怒ってる?
私何かやったかなぁ?
「千春。私達、友達だよね?」
え?何を急に...。
「あたりまえじゃんっ!」
私が笑顔で言っても、梓は不安そうな
顔で。
人が私達を遠ざけて歩いていく。
歩道に私と梓二人
時間が止まっているように
流れていく人
「よかった。それじゃぁもう、天野とは会
わないで?お願い」
一瞬、時が止まったみたいに思えた。