恋愛部☆番長組




 天野君と会わない日が、続く??


 考えたこともなかった。
 毎日、毎日が楽しくて


 私、忘れてた。

 これは“仮”の関係だってこと。



 梓、あんなに天野君のこと嫌ってた
 のに――――。


 好きじゃないって言ってたのに。


 
 本心は、



 好きだったんだね?
 嫌いって言うのは嘘だったんだ。



 そっか。

 そうだったんだ。


 ハハッ。なんだ――――。



 心の中にぽっかりと開いた穴はもう
 自分では塞げない。


 なんだろう、この気持ち。
 わからないよ。



「うん...分かった。もう関わらない」


「うん。よかった...」


 
 なんで梓なんだろう。
 私達、これまで一度も同じ人を好きに
 なったことなんてなかったのに。



 梓が笑うたび胸が痛む。
 ちくちくと。


 
 ブブブッと梓の携帯が鳴った。



「あっ、とごめん!天野から――...」

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