恋愛部☆番長組
よ、呼び止められてしまったぁぁあ!!
どうしよう。
ここは振り返ったほうがいいのかな。
「は、はい?」
「....それ俺を避けてるつもり?」
振り返るとすぐ上に西原先生の顔が
あってドキッとした。
わ...。
「心配するな。何も恋人になりたくて
あんなことをいったわけじゃない」
ぽんっと先生の広くて温かい手が
私の頭に乗ると、西原先生は柔らか
い笑みで微笑む。
ドキッドキッドキッ――――。
な、なんでドキドキしてるんだろ。
先生が大人だからなのかな?
なんか、
西原先生ってあまり意識して
なかったけど
確かに
よくみるとかっこいいんだよなぁ。
なんで私この人のこと好きじゃない
んだろ。
どうして天野君じゃないといけない
のかな...?
「?ほら、そのままだと風邪ひくから
家まで歩いて送ってやるよ」
「い、いいです!!そのまま帰ります
から―――」
「いいから甘えとけ。な?」
先生の優しい笑顔に、
差し伸べる手に
身を任せた。