恋愛部☆番長組
ん、あれ。
ここ、どこだ?
ああ、夢の中か。
懐かしいな。
これ、千春が小さい頃のだ。
砂で手を汚くして...
ほんとに、可愛かったたな。
『ゆーちゃんっ!!私大きくなったら
ゆーちゃんのお嫁さんになりたいっ!!』
『ハハハっ。それじゃあもうちょっと
千春が大きくなってからじゃないと
結婚はできないな』
『やだ~!!千春ゆーちゃんと結婚する~!
するったらするの~!!っ...え~んっ!!』
泣かないで。
泣かないで...。
君に泣かれると、俺は胸が苦しくなる。
涙を拭いてあげたい。
笑顔にさせてあげたい。
そう思ってるのに....どうしてこうも
上手くいなかいんだろうね。
バンッッ!!!
あ、誰だろ。
息遣いが少しだけ荒い。
「...天野君...っ...あれ...寝てる」
ドクンッ――――
目は閉じているけど
声を聴いた瞬間心臓が跳ねた。
...千春。
「なんだ...寝てるのかぁ。よかった」
そう言ってどんどん俺のほうに近づいて
来る足音。