恋愛部☆番長組
「...ごめんね」
それは、どういう意味のごめん?
別れるってことのごめん?
それとも―――....。
一度は戸惑うものの、ゆっくりと
千春の手が俺の髪を優しく撫でる。
あ、意外と気持ちいい。
千春に撫でられると、気分よくて
もう何もかもどうでもよくなる。
だけどそんな気分もすぐに冷める。
「私...西原先生に告白されちゃった」
「...それ、俺に忠告してる??」
俺の頭を撫でる千春の腕をぱしっと
とって寝ていた頭を起こした。
「お、起きてたのっ!!?」
「まあそうだね♪で?、それを俺に話して
何なの?俺と別れたいの?」
ズキンと心が痛む。
自分で言ってるはずなのに、おかしいな。
「ち、違っ――――」
無意識に、千春を抱き寄せる。
片手で千春の腰にまわして
強く、守るようにして抱きしめる。
あ、
俺
自分で思ってたより
千春のこと、ずっと好きだったんだ。