恋愛部☆番長組
~千春side~
私、何言ってるんだろう。
天野くんには梓がいるのに。
「……天野くんには……」
「ん?」
「……ううん。何でもない」
もう、天野くんをすきになるのはやめよう。
これ以上、昔みたいに傷つきたくない。
抱き締められた腕を、離した。
「千春……?」
「好きだったよ。天野くんのこと」
「まて、行くなっ」
「離してっ、離して天野くん!」
「俺も千春のことが好きなんだっ‼」
いま、天野くんが……。