恋愛部☆番長組
再び部屋に戻ると、密はソファにどっし
り座って両手を握り締めながら話す。
「.....」
「....あの...」
なかなか口を割らない密をそっと
見守るけど、だんだん聞いちゃいけい
事だったんじゃないか、と不安に思え
てくる。
「....密く―――」
「俺が小さい時からの話になるけど、
お前、聞いても驚くなよ?それと、
これは他の誰にも言うな」
「う、うん....わかった」
今さっきと同じ怖い表情で真剣に
言うから、こっちまでそのぴりぴり
が移ってしまう。
「...助かる」
ドキッ――――
けど、笑う顔は何も変わってなくて
やっぱり密君だな、って思う。
ドキドキしながら私も密君が口を
開くまで待っていると、ようやく
話し始めた。