恋愛部☆番長組
「助かったっちゃー助かったな。危機一
髪に。病院に送られてぎりぎりだった
そうだ。ま、今の俺からすれば本当に
奇跡みたいなもんだけどな」
ハハッと笑ってるけど、全然笑ってる
ように見えない。
「...もういいよ...」
「あ?もういいのか?」
「そんなの聞きたくない...」
「そうだろうなー。大抵こんなの本当に
あるわけねえし。別に信じなくていい」
ひ、そか君―――――....
真剣な眼差しが私を見つめてる。
「俺は、俺のせいでお前をしなしたく
なかっただけだ」
そんな、悲しそうに笑わないで...
笑ってよ...
密君には笑ったほうが合ってる。
いつもみたいに―――――...
私のほうが堪えきれなくなって、密君
をぎゅっと抱きしめた。
「そんな顔で、笑わないで...?」