恋愛部☆番長組




 優しい目が、私を覗き込んでくる。



「わっ!う、ううんなんでもないっ!!
 先に乗っちゃお!」



「え?いいの?あの二人を置いて...」



「いいのっ!」



 私の気迫の押されてしぶしぶ、私達が
 
 ならんでいたジェットコースターの順番

 がやっときて、もう勢いで乗った。



 ガタタッガタタッガタタッ―――...



 う...乗ったはいいものの...


「や、やっぱり怖いよ~~~っ!うわ~
 どうしよ~~っっ!」



 ぎゅっと目をつぶると武田君がそっと
 
 手を握ってきた。



「大丈夫。怖いと思うは最初だから」



「う、うん―――ってぎゃぁぁぁああっっ!」



「うおぉぉぉ!すっげえ風がキモチー!」



 嘘っ!?なんでそんな余裕あるのっ!?

 

「き、きゃぁぁぁぁぁぁああっっ!!」




 叫びっぱなしで、下りた時にはもう喉
 
 がからからになるわ、頭がふらふらす

 るやら、このジェットコースターには

 もう二度と乗らないと誓った千春だった。


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