お前のすべてを愛してやる【完】
「島田先生、俺の女に触らないでください」



「…わっ!!」



グイッと腰を横から抱かれ、引き寄せたのはもちろん衣月で。



「うわー、衣月。先生に嫉妬してるよ…」



「亜矢乃、大変…」



それをちょっと離れたところで見ていた、真琴と信。



「はぁ…。こんなんで嫉妬とか大倉もまだガキだな」



フンっと達哉は、鼻で笑った。



「…んなことっ!!」



「あ、おばさん。シャワー借りていい?汗かいたから入りたいんだけど」



衣月の言葉を無視し、キッチンにいる美和に声を掛けた。



「えぇ、いいわよー。お風呂沸いてるから入りさない」



美和が答えた。
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