お前のすべてを愛してやる【完】
「亜矢乃、一緒に入るかー?」



「え?うん、いいよ。用意してくる」



「は?ちょっと待てよ、亜矢乃」



「え?なにー?」



動き出した亜矢乃に衣月がストップをかけた。



「え、なに?って、本気で言ってんのか?」



「んー?」



亜矢乃は首を傾げた。



それを達哉はクスクスと笑っていた。



「いや、だからな?亜矢乃は16歳だろ?もう大人だろ」



「え?やだ、衣月くん。まだ子供だよ!」



じゃなくて、体がだよっ!!



きっと亜矢乃以外はみんな衣月の言いたいことが分かるはずだろう。



「いや、だからな…?俺が言いてぇのはさ…」



「大丈夫だよな、亜矢乃ー?この前も俺と入ったもんなー?」



モゴモゴしてる衣月に、達哉が爆弾を落とした。



「は?」



「うん」



「はーーーっ!?」



驚いたのは衣月だけでなく、真琴も信も声を出して驚いた。
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