お前のすべてを愛してやる【完】
「ちょっと、衣月くん!痛いよっ」



衣月は亜矢乃の部屋に入ると、軽く壁に押し付け唇を奪った。



「……っ」



「…んっ、悪ぃ。急にしたくなったから」



「もうっ…」



「俺は亜矢乃の全てを愛してる」



「衣月くん…」



亜矢乃は恥ずかしそうにして、俯いた。



「もう一回」



「え?」



衣月の言葉に顔を上げると、すぐに衣月の唇が重なり舌で亜矢乃の唇を舐めた。



ピクリと亜矢乃の肩が揺れ、少し口が開いた瞬間、衣月の舌が入ってきた。



「…んっ、い…、ふきくんっ…」



亜矢乃の甘い声に、チュッとリップ音を立て離れた。
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