お前のすべてを愛してやる【完】
それだけで、すごく自分のことのように嬉しかった。


だから真琴と藤澤くんが、なにかをシたことなんて、関係ないと思ってたから今もわたしは2人が、なんでこんなに変わったのか知らない。


「なんで、こんな急にラブラブになっちゃったんだろうね」


「は?」


亜矢乃がボソリと言った言葉に、さっきまで興味ゼロだった衣月が口をポカンと開き、眉を寄せた。


「亜矢乃、なにも聞いてねぇの?」


「え?なにが?」


やっぱり衣月くんは、2人がこうなった原因を知ってるんだ。


首を傾げる亜矢乃に、衣月は苦笑した。


「なにが、って…。まぁ、いいや。あいつらが、あーなったのはヤったからだろ?」
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