お前のすべてを愛してやる【完】

「神崎…亜矢乃です…」



“友達からは…”



と、自分が呼ばれてる名前を言おうとして、亜矢乃は止まった。



“神崎って、キモくね?”



“なに、あの顔のブツブツ”



“関わりたくねぇよなー”



嫌でも次々と聞こえてくる声。



1、2年生で同じクラスだった生徒も一緒になって悪口を言っていた。
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