お前のすべてを愛してやる【完】
「亜矢乃、今日はどうだったー?」



「うん、ゆうちゃんと公美ちゃんと遊んだよ!」



「相変わらずねぇ。他の友達とは遊ばないのー?」



「だって、ゆうちゃんも公美ちゃんも大好きだもん!」



「はいはい、分かったわよ」



家に帰ると美和に毎日のように聞かれる、今日の出来事。



その度に2人の名前を出していた。



2人さえいれば亜矢乃は楽しく学校生活を送れた。



公美とはクラスが離れても、こうやって休み時間に遊べる。



それだけで亜矢乃は充分幸せだった。



だけど…。
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