お前のすべてを愛してやる【完】
「こら、神崎!何やってんだ、早く座れ」



「……っ」



橋田も亜矢乃のことが嫌いだったのかは分からないが、他の生徒には何も言わず何かあれば亜矢乃を叱った。



“クスクス”



そう、クラス中から聞こえてくる笑い声。



亜矢乃の居場所は、どんどんなくなっていった。



そして、いつの間にかクラス全員からシカトされるようになった。
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