お前のすべてを愛してやる【完】
そんなある日、亜矢乃は給食係りだった。



ゴハンを盛ろうとしたが、しゃもじがない。



キョロキョロ見てみると机の上に置いてあった。



これを使っていいものか分からず、洗いに行こうとした時。



―バシンッ…!!―



「……っ」



誰かが亜矢乃を叩いた。



「神崎!!」



「え…」



そこにいたのは担任の橋田だった。



「お前、それ使おうとしただろ!!」



「え…あの…」



今、わたし…叩かれたの…?



「全く何考えてんだ!!机に置いたら汚いだろうが!!」



わたしじゃないのに…洗いに行こうとしたのに…。
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