呪島~ノロイジマ~
ついに輝之は追い詰められた。


後ろは崖。


覗き込むと青い海から、むき出しの岩肌が覗いていた。


落ちればまず助かるまい。



輝之は思わず生唾を飲み込んだ。



しかし……


足を怪我している今、どうやっても逃げる術はない。



女は確実に近づいてきている。



輝之が振り向くと、







目の前に女の青白い顔があった。

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