呪島~ノロイジマ~
「そりゃあそうかもしれないけど……」


「大丈夫だって……あっ、また来たー」


由梨の竿がしなる。



六人は一時間ほどで、もう食べきれないほど、大量の魚を釣り上げていた。



「こ、これは大きい」


由梨は必死で竿を立てて踏ん張る。



「もう!」


ただ一人、本気で心配している瞳は、釣りに興じて本気で話しを聞かない三人に腹が立った。

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