呪島~ノロイジマ~
そう言いながらもドンドン建物の中を見て歩く二人に、祐次も美絵もついて行く。


二階建ての建物の全てを見終えると、由梨が先頭で上に上る階段を上がった。


三階は建築造語で言うところの『鳩小屋』で、屋上に出るための階段室のみがある。



美絵が先頭でドアを開けて、屋上に出た。




「うわーーー気持ちいいね」


少し肌寒い感じではあるが、心地よい風が吹き、なんともさわやかである。



「へぇ~~~ロケーションは最高だよね」


由梨は嬉しそうに瀬戸内の島々と青い海を眺める。





その時……

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