呪島~ノロイジマ~
三人が裏の廃屋に向かうのとほぼ同時に、美絵は意識を取り戻した。



目を開けた美絵の視界に、見覚えのない景色が……



(どこ……ここ?)


美絵はゆっくりと身体を起こした。



「ここは……」


無意識に呟いたところで思い出した。



(ここ……保養所の二階だ)


そういえば屋上で、山道を歩く霊を見た途端に苦しくなったのだ。

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