呪島~ノロイジマ~
「二年生の二学期の終わりで転校して、
三学期からこっちの学校に通い始めてすぐ、輝之と知り合ったの」
「うん」
「三年生はみんな部活引退してるのに、輝之だけ卒業の前まで顔を出してたの」
「へぇ……」
「早くから推薦で大学に受かってたってのもあるけど……」
「うん」
「私が目当てだったんだって」
「アハハ」
「告白されたのは彼の卒業式の日だったわ」
なだらかながら、登りの山道に肩で息をしながら、瞳は遠い目で過去を振り返る。
敦也はただ相槌をうった。
三学期からこっちの学校に通い始めてすぐ、輝之と知り合ったの」
「うん」
「三年生はみんな部活引退してるのに、輝之だけ卒業の前まで顔を出してたの」
「へぇ……」
「早くから推薦で大学に受かってたってのもあるけど……」
「うん」
「私が目当てだったんだって」
「アハハ」
「告白されたのは彼の卒業式の日だったわ」
なだらかながら、登りの山道に肩で息をしながら、瞳は遠い目で過去を振り返る。
敦也はただ相槌をうった。