呪島~ノロイジマ~
祐次と早紀が連れ立って山道を登っていくのを見送ると、

健介はもう一度屋上から順番に、一部屋ずつ由梨の姿を捜して回った。



しかし……結局どこにも由梨の姿はない。


健介はもう一度廃屋へと足を進めた。




さっきも中を見回ったのだから、いる可能性はないのだが、


それでももう一度捜さなければ……いや、見つかるまで何度でも捜さなければ気がすまない。


家の前まで来たとき、健介はふと気配を感じて立ち止まった。

< 247 / 716 >

この作品をシェア

pagetop