呪島~ノロイジマ~
健介は走った。



今のは間違いなく由梨だった。




なぜ? なぜ由梨は目と目が合った途端。隠れたのだろう……?


いや……違うのか? 今のは由梨じゃなかったのか?



そんなことはない。俺が愛している女の目を見間違えるはずがない。



健介はそう思いながら、建物の角を曲がり、





そして唖然として立ち止まった。

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