呪島~ノロイジマ~
何かの気配を感じた。


咄嗟に照らしたそこに……










由梨が立っていた。





苦悶の表情を浮かべている。

白目をむいて、大きく開かれた口から、土が溢れていた。




「ゆ……り……」


健介はあまりの驚きに、名前を呟くのが精一杯だった。

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