呪島~ノロイジマ~
「とりあえずまだ二時だけど、俺は晩飯のバーベキューの用意するからさぁ、みんなは楽しんでてよ」


「あ、私たちも手伝います」


早紀が慌てて輝之に言った。


「いいよ、いいよ、大丈夫。せっかく瞳に会いに来てくれたんだから、一緒に遊んでやってよ」


輝之がウインクする。


「うわぁ~出来た彼氏だこと」


由梨が健介のほうを嫌味気に見た。


「おい! よく言うぜ。俺ほど完璧なヤツいないだろ?」


「はいはい」


由梨は両手の平を外人のように上に向けて首をかしげる。


「おい!」


「まぁまぁ」


ムッとした顔をした健介を、輝之が笑顔でたしなめた。

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