呪島~ノロイジマ~
「遊ぼ……」



「分かった……遊ぼう」


健介が言うと、女は嬉しそうに笑顔を作った。



ただ……目は笑っていない。




「何して遊ぶ?」


「そうだな……」



健介は必死で考え……そして閃いた。



(鬼ごっこだ! 俺が鬼の役になって、こいつらを追いかけるふりをして、そのまま逃げればいいのだ)



「よし、じゃあ鬼ご」
「息止め我慢くらべにしよう」


健介が言うのと同時に、女が飛び掛ってきた。

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