呪島~ノロイジマ~
(よし! 今だ!)


健介が走り出そうとしたまさにその時だった。



後ろの海から伸びてきた二本の腕が、健介の足首を掴み、後ろに引いた。



突然足を後ろに引かれた健介は、そのまま顔から前に倒れ、

コンクリートの地面に顔面を強打した後、水中に落下した。




何が起きたのか全く分からなかった。


突然顔面に鈍痛が走ったと思ったら、水の中にいたのである。



(ヤバイ! ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ)



健介はパニックに陥ってしまった。

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