呪島~ノロイジマ~
「カラオケもあるし、釣りをするなら用意するけど」


「有り難うございます」


早紀が笑顔でお礼を言う。


「あのさぁ……」


「はい?」


「敬語じゃなくていいよ。名前も輝之さんじゃなくて、テルでいいから」


輝之が笑顔で言った。


「ああ……はい。でも年上だし……」




「そんなにジジイ扱いしないでよ」


「え~~~~ち、違いますよ~」


「じゃあ敬語はやめようよ」


「はぁ……分かりました。じゃあテルさんて呼びます」


「あはは。呼び捨てでいいけど、まぁいいや」


輝之は嬉しそうに笑った。

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