呪島~ノロイジマ~
「そうじゃ……竜太郎のヤツ、毎晩毎晩寝れんって言うとった。

それで頭がおかしゅうなって、自殺したんじゃがな……。

ん? どうしたんダイちゃん?」


目を伏せて考え込む大輔に、茂行が聞いた。




「あのよぉ~シゲ」


「ん?」


「もともと二十代後半の女じゃのうて……」



「ん?」


「最初は赤ん坊じゃったんじゃねぇんか?」


「は? どういうこと?」



「じゃけぇ、最初は赤ん坊の幽霊じゃったんが、それから二十数年経って、

大人の幽霊になったんじゃねぇんか……ってことじゃ」


「はぁ? 幽霊が成長するって……ダイちゃんそんなアホな話し、聞いたことあるか?」


茂行は眉をしかめた。

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