呪島~ノロイジマ~
(何で健介が……?)


目を見開いて驚き、とっさに後ろに避けた祐次の視界から、苦悶の表情の健介がドンドン遠ざかっていく。







「え?」


そこで初めて、祐次は自分が落下していることに気がついた。





「うわぁああああああああああ」





ドンドン小さくなる崖の上の親友。




ドンドン小さく。



ドンドン……。







『ドガッ!』




激しい衝撃が祐次の身体を襲った。

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