呪島~ノロイジマ~
雨戸の外れた縁側から中に上がる。


入ってすぐの部屋は、梁現しの広い空間の洋室で、ロフトまでついている。


二十数年前にしては、何とも今風の部屋であった。



部屋の隅に学習机が置いてある。


センミツの家族がこの島を出た頃、彼は確か高校生だったから、

学習机は持っていかなかったのだろう。



大輔はセンミツの物と思われる机の引き出しを開けてみた。



中には大量のノート。


どうやら日記らしい。



そのうちの一冊を取り出してパラパラめくり読みして、





大輔は言葉を失った……。

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