呪島~ノロイジマ~
そこには竜太郎の妹『彰子』を思う気持ちがビッシリと書き込まれている。


今風に言えばストーカーに近いような内容のことまで書き込まれていた。



大輔は全てのノートを取り出すと一番日付の古いものを開いた。


書いてある西暦から逆算すれば、自分が中学三年生のときだから、

センミツが小学校六年生のときからということになる。



今度は一番新しい物を探した。


センミツが引っ越したであろう年まで書かれてある。



これを全て読むのは大変だし、あまり読みたいものでもないが、

大輔はセンミツはきっと知っていると思い、パラパラと送り読みすることにした。


中学三年生の頃までは、特に変わった内容もなく、ただひたすら彰子のことだけが書かれている。


気持ち悪いと言えば悪いが、ここまで誰かに好かれるのは、ある意味羨ましいことなのかもしれない。


大輔がそう思いながら、パラパラとページをめくっていると、突然1ページまるまる使って、大きな字で、




殺してやりてぇ!


と書かれていた。


大輔は慌ててその少し前のページから読み直した。

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