呪島~ノロイジマ~
「でも縄跳びなんかどこにあるんじゃ?」


大輔が言うのと、何かが首に巻きつくのが同時だった。


慌てて振り向いた大輔の目に、梁を越してかけられているロープが見えた。


その一方が自分の首に巻きつき、もう一方を女が掴んでいる。



「縄跳び」


女が言うなり飛び上がり、ロープの上のほうを掴んで体重をかけた。



『グッ』


大輔の首が絞まった。


女がロープを緩める。


大輔はそのまま尻餅をついた。


女は嬉しそうにまた飛び上がり、ロープの上の方を掴んで体重をかける。


それに合わせて大輔の尻が浮き上がり、ロープが首に食い込んだ。

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