呪島～ﾉﾛｲｼﾞﾏ～

食事が終わって二人の食べた分の食器を洗って片付けた。



これから長い長い夜が始まるのだ。


本当にみんなは幽霊に殺されたのだろうか……？


島の茂さんが死んだのは見た。


でも……


それ以外のメンバーは姿を消しているだけで、死亡を確認していない。



やはり瞳を一人で行かせるべきではなかったと悔やんだ。



そういえば大輔さんはどうなっただろう？

もう向こうの町に着いていてもおかしくない時間である。


もし無事についていたなら、もう何時間もしないうちにきっと助けが来てくれるだろう。


二人はダイニングのソファーに並んで腰を下ろすと、敦也が肩に腕を回してそっと身体を寄せた。