呪島~ノロイジマ~
「ちょとユキさん、漁労長がおらんようになったら、ワシらぁどうすりゃえんで?」
「ほんなら哲、オマエが行くか?」
「い、いや……ワシは……」
「ふん、情けねぇのぉ~。じゃけぇワシが行くんじゃ」
幸雄は馬鹿にしたように言うと、そのまま組合事務所を出た。
しぶしぶ光司が後に続く。
光司は港に停めてある幸雄の船を繋いでいるロープを外すと、幸雄の後に続いて船に乗り込んだ。
幸雄は船に乗り込んですぐに無線機で目の前にある漁業組合に向かって呼びかけるが、無線機はうんともすんとも言わない。
「どうなっとんなら?」
幸雄は舌打ちをしてからエンジンをかける。
二人の胸騒ぎは治まることがなかった。
「ほんなら哲、オマエが行くか?」
「い、いや……ワシは……」
「ふん、情けねぇのぉ~。じゃけぇワシが行くんじゃ」
幸雄は馬鹿にしたように言うと、そのまま組合事務所を出た。
しぶしぶ光司が後に続く。
光司は港に停めてある幸雄の船を繋いでいるロープを外すと、幸雄の後に続いて船に乗り込んだ。
幸雄は船に乗り込んですぐに無線機で目の前にある漁業組合に向かって呼びかけるが、無線機はうんともすんとも言わない。
「どうなっとんなら?」
幸雄は舌打ちをしてからエンジンをかける。
二人の胸騒ぎは治まることがなかった。