呪島~ノロイジマ~
「おい! ありゃシゲの船じゃがのぉ」
かなり近づいたところで幸雄が大声をあげた。
船は岬の先端で座礁している。
この辺りは海面近くまで岩場が顔を出しているから、干潮の時間帯には岩場が邪魔で船では近寄れない。
「しげぇええええええ。だいすけぇええええええ」
大声で叫ぶが全く人の気配はなかった。
「ちょ、あれ何じゃ?」
光司が海を指差した。
「え? どこじゃ?」
幸雄が光司の指差した場所を見るが暗くてよく分からない。
水面に浮かぶ黒い塊。
もっと近づければハッキリと確認できるのだが、いかんせんこれ以上は近づけない。
仲間に連絡を取って何か投光器でも持ってきてもらおうにも、携帯電話も無線も繋がらない……。
幸雄は船のライトがそちらを照らすように船を回した。
かなり近づいたところで幸雄が大声をあげた。
船は岬の先端で座礁している。
この辺りは海面近くまで岩場が顔を出しているから、干潮の時間帯には岩場が邪魔で船では近寄れない。
「しげぇええええええ。だいすけぇええええええ」
大声で叫ぶが全く人の気配はなかった。
「ちょ、あれ何じゃ?」
光司が海を指差した。
「え? どこじゃ?」
幸雄が光司の指差した場所を見るが暗くてよく分からない。
水面に浮かぶ黒い塊。
もっと近づければハッキリと確認できるのだが、いかんせんこれ以上は近づけない。
仲間に連絡を取って何か投光器でも持ってきてもらおうにも、携帯電話も無線も繋がらない……。
幸雄は船のライトがそちらを照らすように船を回した。