呪島~ノロイジマ~
長い長い時間が流れた。


実際にどれくらいの時間が流れたのか分からないけれど、二人にはそれが十時間にも二十時間にも感じられていた。



「ねぇ、早紀の身体ずいぶん暖かくなったよ」



「ああそうだな。じゃあ服を着せてやろうか」


「うん」


美絵はまず自分が服を着ると、早紀のバッグから取り出した服を早紀に着せてやる。


ソファに寝かせ、毛布をかけてやったとき、









玄関ホールが騒がしくなった。



美絵と敦也は目を見合わせた後、すぐに身構える。








「誰かいないの!?」

「誰かいる?」


女性二人の声がした。

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