呪島~ノロイジマ~
「ちょっと!?」


「ん……何?」


早紀が驚いて聞いた。


「船で行くんですか?」


「ああ……うん。この島ってさぁ、あんまり大きくはないんだけど、

民家やお店や船着場は、全部島の南側にあるんだ」


「はぁ……」


「もちろん北側のここからでも、道はつながってるんだけど、

結構きつい山道だし、往復だけでも一時間くらいはかかるからね」


「へぇそうなんですかぁ」


「うん。じゃあ行ってくるね」


輝之は笑顔で言った。

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