呪島～ﾉﾛｲｼﾞﾏ～

「私のこと忘れちゃったの？　彰ちゃん……」



泣きそうな顔の少女。



「私のことを知ってるの？」


彰子は驚いて聞き返す。


同時に過去の記憶を必死で辿った。




「ひどいよ彰ちゃん……ずっと……待ってたのに……」


「待ってた……？」



「ひどいよ……ひどいよ……」


泣きそうな顔が一転鬼のような形相に変わる。








「ひ・ど・い・よ！」



少女は突然彰子の目の前に顔を突きつけてきた。



「ひ、ひぃい～～～～」


彰子はそのまま後ろに尻餅をついた。