呪島~ノロイジマ~
食事を済ませると両親と兄は懐中電灯を持って出て行った。
悲しいかな彰子は、留守番を命じられてしまった。
一人で家にいるのはイヤだったけれど、もしかしたら由里さんから見つかったという連絡が入るかもしれないと、
母に電話番を言いつけられたのである。
三人が出て行ってすぐ、彰子は単独で由希子を捜すことにした。
由希子が沖神に来たのは間違いないのだ。
一本道だから帰りの道を間違えるはずもないし……。
ならばまだこっちにいる可能性が高い。
彰子には一ヶ所だけ思い当たる場所があった。
が……懐中電灯がない。
いや、ある。
そういえば最近買い替えたときに前のを捨てずに彰子が持っていた。
彰子はそれを取り出すと、スイッチのボタンを押す。
――点いた。
彰子はそれを持って家を出た。
悲しいかな彰子は、留守番を命じられてしまった。
一人で家にいるのはイヤだったけれど、もしかしたら由里さんから見つかったという連絡が入るかもしれないと、
母に電話番を言いつけられたのである。
三人が出て行ってすぐ、彰子は単独で由希子を捜すことにした。
由希子が沖神に来たのは間違いないのだ。
一本道だから帰りの道を間違えるはずもないし……。
ならばまだこっちにいる可能性が高い。
彰子には一ヶ所だけ思い当たる場所があった。
が……懐中電灯がない。
いや、ある。
そういえば最近買い替えたときに前のを捨てずに彰子が持っていた。
彰子はそれを取り出すと、スイッチのボタンを押す。
――点いた。
彰子はそれを持って家を出た。