呪島~ノロイジマ~
「う~~~~ん。ワシとしたことが誠に申し訳ない」


「ちょ、何なんですか?」



「実はな……あんまり深く気にせんでほしいんじゃが、あの保養所の周りは……幽霊が出るんじゃ」



「えっ!?」


「いや……楽しみに来られとるのに、こんな話をしてしまって本当に申し訳ない」


老人は頭を下げる。



「本当なんですか?」


輝之が眉を寄せた。

< 55 / 716 >

この作品をシェア

pagetop