呪島~ノロイジマ~
「幽霊の噂が出始めて二年ほどたったとき事件が起きたんじゃ」
「事件ですか?」
輝之は驚いて聞き返した。
「若い衆が一人死んだんじゃ」
「え?」
「まだ二十歳になったばかりじゃった。鶴峰竜太郎いうてな、ワシの息子の一番の親友じゃった」
老人は遠い目をした。
「事件ですか?」
輝之は驚いて聞き返した。
「若い衆が一人死んだんじゃ」
「え?」
「まだ二十歳になったばかりじゃった。鶴峰竜太郎いうてな、ワシの息子の一番の親友じゃった」
老人は遠い目をした。