呪島~ノロイジマ~
見事最優秀賞に輝いたのだ。
これで瀬戸内芸術祭への参加が決定した。
健太郎くんと旅行。
綾のニヤニヤはいつまでも治まることはない。
表彰式が終わると片付けである。
作ったオブジェは、トラックに積み込まれ、顧問の教師とともに学校へと運ばれた。
この後全員で学校に帰って、美術倉庫に運ぶのを手伝わなければならないのだが……。
「じゃあ例のお化け屋敷に行ってみようぜ」
駅に向かおうと会場を出たところで、浩太が嬉しそうに言った。
「え~~~でも、学校に帰って作品を運ばないと」
「そんなに時間はかからないってば、ちゃんと調べてきてるから、すぐそこなんだってば」
綾がチラッと健太郎を見ると、目が合う。
――そうだ。怖がるふりをして、健太郎くんに甘えちゃおう。
「仕方ない。じゃあ行くわよ」
綾は浩太に向かって仕方なくを演じながら言った。
これで瀬戸内芸術祭への参加が決定した。
健太郎くんと旅行。
綾のニヤニヤはいつまでも治まることはない。
表彰式が終わると片付けである。
作ったオブジェは、トラックに積み込まれ、顧問の教師とともに学校へと運ばれた。
この後全員で学校に帰って、美術倉庫に運ぶのを手伝わなければならないのだが……。
「じゃあ例のお化け屋敷に行ってみようぜ」
駅に向かおうと会場を出たところで、浩太が嬉しそうに言った。
「え~~~でも、学校に帰って作品を運ばないと」
「そんなに時間はかからないってば、ちゃんと調べてきてるから、すぐそこなんだってば」
綾がチラッと健太郎を見ると、目が合う。
――そうだ。怖がるふりをして、健太郎くんに甘えちゃおう。
「仕方ない。じゃあ行くわよ」
綾は浩太に向かって仕方なくを演じながら言った。