呪島~ノロイジマ~
「ってことだからさぁ」


「何が……ってことなのよ?」


茶和子が綾に聞く。


「だからぁ~私たちが付き合うことになったんだから、チャコも浩太と付き合えばいいじゃん」



「えっ!」
「なっ!」


浩太と茶和子は同時に声を上げた。


「お互い好きあってるんだし、ねぇ付き合いなよ」


茶和子と浩太はお互いの顔を見合わせる。


「浩太はチャコのこと好きなんでしょ?」


「いや、それは……」


「チャコも浩太のこと好きだよね?」


「ぁ……うん」


茶和子が頷いたとき、浩太の目が輝いた。


「浩太は?」


「そ……うん。好きだよ」


「じゃあちゃんと言ってあげて」


「え?」


「告白だよ。ちゃんと告ってあげて」


「わ、分かった」


浩太は綾に責められて、真顔になって茶和子を見た。

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