呪島~ノロイジマ~
「私たちが立会人」


綾と健太郎が二人の横に立つ。


「ちょ、こういうの恥ずかしいよ。二人きりにしてくんない」


「ダメ」


「何でだよー」


「いいから早く」


渋る浩太に向かって、綾がキツク言う。


「分かったよ」


浩太は仕方なく茶和子の方に向き直った。



「あ、あのさぁ……」


「うん」


「俺、オマエのことが……」


「うん」


「おいオマエら、コーヒー買って来たぞ」


「うわぁ!」
「わぁ!」
「きゃぁ!」


「ちょっともう先生!」


綾が睨む。



「何だ何だ?」


有吉が不思議そうな顔をした。

< 617 / 716 >

この作品をシェア

pagetop