呪島~ノロイジマ~
船が島に着いた。


一同は車に乗ったまま上陸する。



「着いた。着いた」
「やったぁ~」
「何か感動するよね」


「で……どこに行けばいいのかな?」


有吉がキョロキョロ左右を見た。



「ちょ、先生。そんなの船を降りる前に調べといてよ」


茶和子が文句を言う。


「いや、いや、いや、だいたいは分かってんだって。こっちだな、たぶん」


そう言いながら有吉は車を走らせた。


「たぶんこっちであってる」


事前に下調べしたことを思い出しながら、しばらく車を走らせていた有吉は、しばらく走ったところで車を止めた。


「あった」


民宿大山と書いてある。


「着いたぞ」


「やった。先生すごい」


「だろ?」


茶和子に言われて、有吉は嬉しそうに笑った。


車から降りるとトランクの荷物を降ろす。


「じゃあ行こう」


有吉に言われて、全員が建物に入っていった。

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