呪島～ﾉﾛｲｼﾞﾏ～
五分ほどして役場の村越が迎えに来た。


「どうも初めまして、五色町役場観光課の村越です」


「ああ、お世話になります。創英中学校の有吉です」


有吉は笑顔で挨拶をする。


「それじゃあまず皆さんの作品の場所までご案内しましょう」


村越は笑顔で言った。



「今日は私がご案内いたしますので、乗ってください」


外に出ると駐車場に大きめのワンボックスカーが停まっている。


全員が乗り込むと、村越の運転する車が走り出した。


「この島って結構大きいですね」


「そうですか？　私は車で一周すると十分ほどの小さな島だと思ってますけど」


茶和子の問いかけに、村越は笑顔で答える。


「ほら、もう着いちゃいましたしね」


車は小高い丘の上の開けた場所に到着した。


「うわぁあ～～～～～綺麗」
「マジすげぇえ～～～」
「本当にすごぉ～～～い」


小高い丘の上から、瀬戸内の綺麗な海と、島並みが見渡せる。みんな感動して感嘆の声をあげ、しばらく景色に釘付けになった。

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