呪島~ノロイジマ~
「おいチャコ。何があったんだってば?」



浩太が聞くけど、茶和子は答えなかった。


というか、あまりにもショックが大き過ぎた為に、声を出すことが出来ないのだ。



「大丈夫?」


責めたてるような浩太を制して、綾が心配そうに聞いてくれたのが茶和子は嬉しかった。



「綾……」


「大丈夫? 話せる?」


心配げに目を見つめて来る綾。



「うん」


茶和子はその目を見つめ返して頷いた。





「ぅふふふふふふふ」


後ろで誰かの笑い声。



全員がその声のほうを振り向く。



しかしそこには誰の姿もない。



そのとき……

< 640 / 716 >

この作品をシェア

pagetop